上智福岡中学高等学校

Daily Life1日の生活

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思索(しさく)の時間

昼休み後の15分間は「思索」の時間。充実した昼休みを過ごした後、気持ちを新たに午後の授業に臨むための静かなひとときを意識的に過ごす時間です。聖書の言葉や社会的なテーマを聞きながら、これまでの行動を振り返り、思索し、心を整理していきます。

立腰(りつよう)黙想

本校では授業や各行事の始まりと終わりに、立腰黙想を励行し、気持ちの切り替えを行っています。立腰黙想本来の意義は、「精神の安定」と「己の自覚」にあります。
「立腰」は、その漢字から分かるように「腰骨を立てる」ことであり、人間の正しい姿勢を保つために必要なことです。本来あるべき姿勢に戻れると、集中力や持続力がつき、心が安定し心身ともに落ち着き、やる気が湧いてくるうえに、内臓が圧迫されることがなくなり健康になります。
正しい立腰黙想の姿勢で目を閉じ、静かに自分の内面に入り込んでいきます。そして神様と対話し、自己を見つめる、これが「黙想」という行為です。立腰の時に、日常では感じられない体の様子(例えば息をする時に感じる感覚など)を観察する練習をすると、どんなに喧噪の中にあっても自分自身を客観的に見つめることが出来るようになります。聖書に『目を覚ましていなさい』という言葉があります。立腰黙想で体や心の状態を『理解』することは、この『目を覚ます(自覚)』ことでもあるのです。
私たちの毎日は多忙を極め、頭の中で多くのことを片付け、常に精神的、肉体的疲労感に苛まれています。立腰黙想はそうした私たちの心と頭を落ち着けるものです。
多忙な中高の時期に「心と頭と体」をコントロールする立腰黙想は、思慮深い大人になるための第一歩なのです。