今日は思索の時間のご紹介です。先週の金曜日の放送です。
イエズス会学校の生徒として目指すべき姿のお話しです。
皆さんこんにちは。金曜日の思索の時間は卒業時の生徒の姿を振り返る時間です。
先日、4月から78期となる生徒を選抜する中学入試が行われました。すでに合格発表もあり、どんな1年生が入ってくるのか楽しみです。もちろん私が7回目の中1担当になるのか、他の学年を持つのか、それは分かりませんが、やはり新入生を迎えるというのは楽しみなものです。皆さんは自分が中学入試を終え、上智福岡に入学するまでの間のことを覚えているでしょうか。77期は去年のこと、73期は5年前のことになります。
この受験シーズンから4月の入学まで皆さんはどのような気持ちで過ごしていたでしょうか。入試本番を迎えるまで、試験を受けて合格発表を待つ間、そして合格を知ってから入学まで。特に入学が決まってから、4月の入学式を迎えるまで、どのような気持ちだったでしょうか。すこし思い出してみてください。新しい学校生活への期待、ワクワク感、あるいは不安や心配もあったかと思います。今まさに78期になるであろう6年生たちはそのような中にいるのではないでしょうか。
期待と不安を胸に上智福岡に入学した皆さんは、現在に至るまでに上智福岡の生徒として相応しい姿になれているでしょうか。自分は上智福岡の生徒としてその姿を体現できていると胸を張って言える状態でしょうか。もちろんこの姿は一朝一夕にできあがるものではありません。卒業時の生徒の姿というくらいですから、6年かけて上智福岡の生徒として相応しい姿を作り上げていくことが求められています。
では上智福岡の生徒として相応しい姿とは何でしょうか。Student handbookを開けばそこにははっきりと書かれています。しかし今日は別の言葉で紹介をしたいと思います。上智福岡の生徒として相応しい姿とは、イエズス会学校の生徒として相応しい姿ということもできます。ではイエズス会学校の生徒とはどのような姿なのか。これについてはイエズス会のコルベンバッハ元総長がはっきりと述べています。
「円満な人柄で、知的に有能であり、常に新しいことを取り入れることのできる広い心の持ち主、人を大切にする人、正義の追及のために働く人。・・・イエス・キリストに倣って人々のために生きるリーダーたち、有能で良心的であり、社会のニーズに惜しみなく応えて奉仕するリーダー」
このような存在に少しでも近づけているでしょうか。自分自身の成長の方向性は間違っていないでしょうか。
今一度自分自身のことを振り返り、できていること、あるいはまだまだ足りないところ、書き出してみましょう。