先週土曜日に引き続き、9月8日(土)14:30より、第2回上智大学公開講座が開催されました。
講師は、上智大学外国語学部教授・学部長の寺田勇文先生。専門は文化人類学。特にアジア文化研究を中心に研究されています。
先週と同じく、午前の部は本校高校生(今回は高1)を対象に、「東南アジアの食文化」と題して、午後の部では一般の方を対象に「『東日本大震災と外国人』~フィリピンの人たちを中心に」というテーマで行われました。
午前の部では、東南アジア各地の食事を紹介しながら、その特徴や由来を通して食文化の有りようを概観し、また東南アジア料理の名前の特徴から、過去の歴史的背景にまで話が及び、さまざまに絡み合った文化の諸相を新鮮な驚きでもって知る内容でした。
午後の部では、昨年の3.11東日本大震災で被災した、東北地方に嫁いできているフィリピンの女性たちやその子供たちの困難や苦労を紹介すると共に、カトリック教会を中心とする被災外国人のネットワークや支援活動についても紹介がありました。震災後のメディア報道ではほとんど採り上げられることのなかったこれらの話題は、身近な場所で徐々に進行しているグローバル化に対し、今後どのように受け止め、対応すべきかを考えるきっかけとなるものでした。