文化祭など行事の合間を縫って、たくさんのお客様が来校されています。
去る10月24日には上智学院イエズス会教育推進センターの案内で、フィリピンにあるカトリック学校の校長先生はじめ管理職の先生方が本校の見学にいらっしゃいました。
カトリックの人口が多いフィリピンでも将来的には司祭・修道者が減少し、教会や修道会が学校現場から撤退する可能性があるそうです。
日本はすでに多くの学校で司祭・修道者がいない状態です。
司祭・修道者がいなくなった後カトリック学校がカトリック学校であるためにどうしたら良いのか、そのヒントを探しに本校の見学にいらっしゃったそうです。果たして本校はモデルになるのか疑問ではありますが、、、。
ともかく、船橋教頭が本校の説明をされました。
その後校内見学
技術室も見学。
昼食は日本のお弁当
分かち合い
最後は修道院訪問
司祭・修道者がいなくなったカトリック学校がいかにカトリック学校であり続けるか、というのは非常に難しい問いです。ましてや本校はカトリック学校であり、なおかつイエズス会学校である。イエズス会員のいないイエズス会学校はどうやってイエズス会学校足りえるのか。
日本のイエズス会学校ではこの問いについて1990年代からすでに考えられてきました。現時点でのひとつの答えは、イエズス会学校は「イエズス会の学校」ではなく「イグナチオ的な教育を行う学校」であるということです。
では「イグナチオ的な教育」とは何か。それは今現在も日々模索中です。2016年の法人統合などもこの「イグナチオ的な教育」を研究し、具体化していくためのひとつの方法でした。
本校でも2016年を最後に現場から会員がいなくなりました。イエズス会員がいなくなった後の「Jesuit School without Jesuits」は大きなチャレンジです。現在行われている「思索の時間」や様々なボランティア活動などが「イグナチオらしさ」につなげていく必要があります。
試行錯誤を続ける私たちの取り組みが、アジアの各国のイエズス会学校やカトリック学校になんらかのヒントを与えることができるのならそれは大変光栄なことです。そしてこのつながりが新しいカトリック学校のあり方につながっていくことを願っています。