上智福岡中学高等学校

Weekly "Sophia Fukuoka" Information今週の上智福岡

  1. TOP
  2. 今週の上智福岡
  3. 校長講話
  4. 2学期開始のお知らせ、及び始業式学校長訓辞

2023年8月24日

2学期開始のお知らせ、及び始業式学校長訓辞

本日より2学期が始まりました。今学期はオープンスクールや文化祭など、対外的な行事のある時期です。また部活動においては高3が引退した後の新体制での対外試合や発表が本格化していきます。それによって成長を実感する、あるいは足りないところを実感することもあるでしょう。学校外の人々とふれあうことで、あるいはそこに向けて準備をする中で多くの成長が見られる学期にしてほしいと思います。

【以下学校長訓辞】

 皆さん、おはようございます。コロナの感染が続いているため、体育館で皆さんのお顔を見ながらお話しできないのが残念ですが、長い夏休みを終え元気に2学期を始められることを大変うれしく思います。夏休み目前の、1学期終業式に久保教頭先生がお話ししたことを覚えていますか。

 先ず創世記の冒頭、神様がこの世界を創造し終え、お造りになったすべてのものをご覧になって、「見よ、それは極めて良かった」といわれた部分が読まれました。そして、君たちには、夏休みの最後の日にそれまでに過ごした35日を振り返ったときに、「ああ極めてよかった、やるべきことはやり遂げ、自分を褒められる休みだった」と言っている自分をイメージしてもらいました。今、改めてこの夏休みを振り返ったとき、自分にどんな声かけができるでしょうか。さて、先ほどポートフォリオで今学期の目標設定を行ったとおり、キリスト教ヒューマニズムは私たちの教育の3本柱のひとつです。明後日8月26日土曜日のオープンスクールの日には500組1000人以上の方々が来校されますが、どなたから「キリスト教ヒューマニズムって何ですか」と聞かれたら何と答えますか。その答えは、皆さんが常日頃から教わっていることそのものです。つまり神様から頂いたタレント・能力を学校でさらにより良く伸ばすこと、そしてそれを友として他者のため、中でも苦しんでいる人、困っている人のために使うこと、For Others, With Othersの精神そのものです。皆さんがキリスト教ヒューマニズムを身につけたかどうかは、皆さんが受けている教育、学校で身につけたものを、どれだけ学校の外で他者のために実践できているかで分かります。

 簡単な例として挨拶を挙げます。学校では挨拶は他者への敬意や思いやりを伝える大切なものですから、誰にでもできるように指導します。実際に皆さんは校内ではよく挨拶ができますが、本当に身についたかどうかが問われるのは学校の外なのです。皆さんは、校外でもふさわしい時、場、状況、いわゆるTPOにあわせて挨拶できているでしょうか。同様に、きちんとした服装や身だしなみも他者を大切にする行為です。例えば皆さんの制服は一目で、「あ、あの人は上智福岡生だ」と分かります。つまり、校外にでれば皆さんは上智福岡生1021名の代表です。在校生だけではありません。皆さんのご家族や私たち教員、さらには創立以来91年の中で卒業された10,000名にも及ぶ先輩方など、上智福岡に関係するすべての人を皆さん一人ひとりが代表して上智福岡の看板を背負っています。校内だけでなく学校の外でふさわしい着こなしをすることは、うちの学校に関わるこれらすべての人を大切にすることなのです。このように、学校で身につけたことを実際に学校の外でどれだけ実践できているかが、どれだけキリスト教ヒューマニズムが身についているかのバロメーターとなります。

 今学期は、高校3年生にとっては実質的には最後の学期と言えます。自分の目標に到達するまで、仲間とともに、ラストスパートを力強く走りきってください。高2以下の皆さんには様々な行事が控えています。今週末のオープンスクールでは、皆さんの姿を見て、ご来場の皆さんがFor Others, With Othersの精神を感じていただけたら素晴らしいです。それに続き高2の修学旅行、キャリアデー、中間考査が終わると文化祭、中3の語学研修と目白押しです。どの行事にも積極的に関わって、神様から頂いたタレント・能力を学校でさらにより良く伸ばし、それを学校の外で他者のために発揮することを目指して今日からの2学期を過ごしてまいりましょう。