上智福岡中学高等学校

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2026年1月9日

3学期始業式 校長講話

 皆さん、新年明けましておめでとうございます。冬休みはいかがだったでしょうか。今朝は、年頭に当たり、まずこの一年間神様がこの学校と私たちみんなを祝福し、穏やかで実り豊かな一年を過ごせるように、旧約聖書の中の短い祈りを共にお捧げしたいと思います。同時に、これから受験を迎える高校3年生の上に、多くの恵みと平安が与えられますように、この祈りを捧げたいと思います。私が一区切りごとにゆっくりと唱えますので、心合わせて心の中で復唱して祈ってください。では祈りましょう。

 「主があなたを祝福し、あなたを守られますように。主が御顔を向けて、あなたを照らし、あなたに恵みを与えられますように。主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜りますように。アーメン。」(民数記6.24-26)

 2026年も皆さんが神様の温かい眼差しに見守られて、健やかに成長することを心から願っております。さて今日から3学期がはじまります。今年度の締めくくりに当たるこの学期は、来年度の準備としてもとても大切な学期です。しかし、あっという間に終わってしまう学期でもあります。地に足をつけて成長できるように優先するべき目標をしっかりと定め、生活リズムを整えて実践しましょう。

 中でも、学校生活の中心を占める授業こそが成長の場です。登校する日、受ける授業毎に成長することを強く意識してほしいものです。今学期も授業でさらにたくさんの知識と、たくさんのことができる技能を習います。ただ単に習うだけではなく、ペアワーク、グループワークで説明や発表をし、実際にその知識や技能を使い、実生活で誰かのために役立てられる力を身につけます。

 また、授業で伸ばすのは、知識や技能にとどまりません。心の感受性も磨きます。例えば、2学期の終わりに、私たち教員は福岡教育大学から先生をお招きして、中一で国語の研究授業を行いました。ヘルマン=ヘッセの『少年の日の思い出』を用いた授業では、クジャクヤママユを盗み、見つかりそうになってとっさにつぶしてしまったことを、「僕」がエーミールに告白したときの、行間に込められた二人の気持ちを正確に読み取ろうと一生懸命に話し合っていました。このような授業に限らず、グループでの音楽発表会や体育でのゲーム、クラスマッチなど様々な場面で、クラスの仲間と協力し喜怒哀楽を共にする中で、皆さんの共感能力は豊かにされています。そして次第に人の気持ちを我が事と感じる心が研ぎ澄まされ、何かに心揺り動かされた時、考えるまでもなく誰かのために手を差し伸べる人へと成長しています。皆さんは日を追うごとに喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣き、その人のために進んで自分を割いて与えられるようになっているのです。

 実際うれしいことに、誰かのために自分を割いて与える実践を多くの人がしています。動物園西門前の花壇の絵柄がこれまでゾウからペンギンに、ペンギンからキリンになりましたが、その植え替えに多くの高校生が自分の時間を割いてくれました。吹奏楽部は日赤病院で入院されている方々や小笹公民館で地域の方に演奏を披露しました。冬休みには釜ヶ崎での炊き出しに参加した生徒もいますし、今学期は大名町教会での炊き出しで路上生活者と時間を共にする人もいます。毎日少しずつ上智福岡生らしさが身についている証拠です。

 このように、上智福岡にいる6年間の中で、皆さんは神様から頂いたタレントを誰かのためにも割いて与えられる力と心を育てています。今学期もそれをさらに伸ばせるように生活してまいりましょう。これが最後の始業式となる高校3年生はこの6年間に培ったすべてを次のステップでさらに磨き、自分と誰かの幸せのために活かすことができるように、上智福岡生としての最後の一日まで頑張ってください。心から応援いたします。