今日は気温も低く朝からあいにくの空模様でした。私も何となく沈んだ気持ちになってしまいました。そんな中「71期の◯◯です!△△先生はいらっしゃいますか…」という恥ずかしさの入り混じった初々しい声や、小学校までの習慣だったのか、職員室内まで先生を訪ねてトコトコやって来ては入口まで連れ戻される・・・といった中学1年生ならではの愛らしい姿に、思わず吹き出してしまい、気付けばいつもの和やかな気分に戻っていました。 さて今日は聖金曜日なので、体育館で「み言葉の祭儀」が行われました。キリスト教では典礼暦というものがあり、キリストの生涯を一年のカレンダーのなかでお祝いします。その頂点にあたるのが、イエスの死と復活の出来事です。とくに受難の主日(枝の主日)からの一週間は「聖週間」と呼ばれ、聖木曜日(最後の晩餐)、聖金曜日(主の受難)、聖土曜日(復活徹夜祭)そして復活祭という、「聖なる過ぎ越しの三日間」へと続きます。
復活祭は「春分後最初の満月の直後の日曜日」となっており、3月から4月の間で毎年変化します。そこで本校も午前授業ののち、全員で聖週間をお祝いしました。それが「み言葉の祭儀」です。 「み言葉の祭儀」では、まず聖金曜日に読まれる受難の朗読が行われます。そのあと復活の場面も朗読して、生徒たちには受難のあとにくる復活の喜びにも触れてもらいます。またそれぞれの朗読の後に「詠唱」と「復活の続唱」を歌いますが、これらは二曲とも初代教会の昔から歌われてきたもので、聖週間全体や復活の出来事の意義を歌っています。生徒たちは、聖書の朗読や話に耳を傾け「復活の続唱」の歌詞をじっくり黙読しながら、日常を離れ心静かに祈りの時を過ごしました。